エラスヴェローナの交友関係とかについて。
buongiorno
EL決勝、CL決勝おつかれさまでした。
インテルさんおしかったですね。
私はどちらの決勝もどちらが勝ってもという感じなので、
ユベントスアンチコミュニティの投稿をツイッターで紹介したり、
エラスヴェローナのファンのコミュニティでどっちが勝つ?という
トピックの投稿を見て楽しんでいました。
現地ファンのコミュニティではプレーオフのトピックも盛り上がってました。
今年のプレーオフは
3位のスペツィア
4位のポルデノーネ
5位のチッタデッラ
6位のキエーヴォ
7位のエンポリ
8位のフロジノーネ
での戦いとなりました。
私的にはキエーヴォ以外ならどこが昇格してもいいやって感じで見てましたが、
エラスヴェローナ以外のファンがどこを応援しているのかとかも気になって。
以前からよくツイッターで話題にしている「チーム同士の友好関係」について
ちゃんと調べてみることにしました。
日本語のサイトでそれらに触れているものはほとんどなくて、
イタリア語のサイトを検索したりGoogle翻訳様に頼ったりしてみたり。
というわけで、まずはエラスヴェローナのファンの友好関係について
ちょろっと書いてみます。
(訳を間違えたり私の主観が混ざっているかもしれないので、
ふーんそうなんだー的に見てもらえると助かります・・・。)
まず、とにかく仲がいいのがフィオレンティーナ。
「永遠の兄弟」と呼び合うほど仲がいいです。
イタリアのスタジアムでは日本のスタジアムみたいにお互いのファン同士でスタグルを楽しんだり、時には一緒に観戦したり、試合後に一緒にのみに行ったり、みたいなことはありません。
(応援しているチームではないけれど、近くのスタジアムで試合があるから見に行こう、なんてのもほとんど見かけません)
そもそもアウェイファンはアウェイ席から出ることを許されませんし、街によってはスタジアムの外を出歩くことも禁止されています。
(観光客の多いビッククラブの場合は必ずしもそうではありませんが)
そんなイタリアのスタジアム事情において特別なのが
「gemellaggio」という関係。
姉妹都市とかの意味です。
ファン同士でお互いを「gemella(ふたご)」や「fratelli(兄弟)」と呼び合い、
普段から応援しあったり、チーム同士の試合では健闘をたたえあったりします。
「イタリアで最も歴史のある固く結ばれた双子」といわれています。
(双子といわれたり、兄弟といわれたりしますが、その辺に違いがあるのかはわかりません・・・。)
イタリアカルチョの「友好関係」はしばしば破棄されたり、別のチームと新しい関係を築いたりされるなかで
ヴェローナとフィオレンティーの友好関係は40年以上も続いています。
(そんなヴェローナ対フィオレンティーナの試合を現地観戦したときの記事がこちら)
イタリアの熱心なティフォージは自分の応援するチーム以外の試合に行くことはありませんが、
フィオレンティーナの重要な試合にはヴェローナのファンがフランキまで応援に行ったり、その逆もあります。
こちらも40年以上の歴史があり
「歴史上もっとも長く強い関係の双子」といわれています。
(どちらも1973年からの関係のようです。)
この2チームのファンに続いて仲がいいのが「トリエスティーナ」。
2019-20シーズンはレガプロ(セリエC)グループBの8位だったチームです。
Muli e butei per sempre fradeiといわれています。
(muliはトリエステのファン、buteiはヴェローナのファンのことです。sempre fradeiは永遠の兄弟。)
ラツィオとも友好関係があるみたいですが、上の3チームほどではなく、どちらかというと政治的なつながりがあるようです。
イタリア以外だと、チェルシーとも友好関係があり、
チャントの曲が一緒だったりします。
あとはスコットランドのアバディーンFC、イングランドのミドルズブラ、
スペインのエスパニョールとマドリー、ドイツのカイザースラウテルンとの友情があります。が。
この辺りが少しややこしくて、チームとして仲が良かったり、チームの一部のファングループと仲がいいだけだったりもするようです。
昔は(いまは仲が良くない)レッチェや、PSGとも交流があったようです。
ではでは逆に仲の良くないチームについて。
まずは3つのビッグクラブ、ユベントス、ミラン、インテルです。
ユベントスはまぁほとんどのチームに嫌われているのでそういうことです。
ミランは1970年ころまでは友好関係を結んでいたのですが、1973年と1990年のカンピオナートにおいて、終盤にヴェローナがミランに勝ったせいでスクデットをとれなかったことを逆恨みされているようでとても仲が悪くなっています。知らんがな。
インテルも2000年頃まで友好関係を結んでいたのですが、ファングループの意見の相違により兄弟関係を解消しています。
トリノとも以前は共通点(フィオレンティーナとなかよしでユベントス嫌い)があり仲良くしていましたが、いまでは解消されています。
(ファンの世代交代、と書かれていますが詳しくはわかりません。)
あとはもちろん同じ都市のチームであるキエーヴォ。
こことはサッカーでのライバルという以前に、「シンボル戦争」といわれる、チームの紋章やチームカラーについていろいろ対立があります。
これについて書くと長くなるのでまた別の機会に。
「ダービー」=「同じ都市のチーム」という最大のライバル関係を想定しがちですが、
ヴェローナと最も仲が悪いチームは
ヴィチェンツァです。
ヴェローナと同じヴェネト州にある都市で、ヴェローナの北東あたりにあります。
めちゃくちゃ仲が悪いです。
ヴィチェンツァとの試合には行きたくないと思っているほどです。
ヴィチェンツァに続いてブレシア、ナポリ、ジェノアとはとにかく仲が悪いです。
アタランタとカリアリとは昔ティフォージ同士の衝突があったらしく、ウディネーゼとは仲のいいトリエステとライバル関係だからという理由で敵対しています。
あと仲が悪いのは、リヴォルノ、ボローニャ、モデナ、ペスカーラ。
政治的なあれで仲が悪いらしいのでもうどうしようもない。
ローマとはそこそこ仲がいいラツィオが嫌ってるから嫌っとくかーみたいな感じ。
これまたアレな理由でカターニア、カタンツァーロ、レッジーナ、サレルニターナ、バリ、ターラント、コゼンツァ、フォッジャ、クロトーネ、ベネヴェント、アヴェリーノなど
南部のチームはだいたい全部嫌いです。
この辺はもうサッカーではなく北イタリアと南イタリアの問題ですね・・・。
あとはマントヴァ、ヴェネツィア、パレルモ、ヴァレーゼ、スペツィア、アスコリ、ピサ、チェゼーナ、ラヴェンナ、スパル、テルナナ、ペルージャ、コモ、パドヴァ、レッジャーナ、フロジノーネなど。>
嫌いなチーム多すぎやろ。
政治的、社会的な問題が多いといわれるヴェローナのティフォージなのでね・・・。
最後に少しだけ注釈。
ここでいう仲が良い悪いというのはファングループの位置づけ、みたいな感じで、
フィオレンティーナファンのなかでもヴェローナファンが嫌いな人はいますし、逆もいます。
ただ現地ファンと話す機会があったりした際にファングループとして「嫌い」と位置付けているチームに対して好意を出すと「仲間」として受け入れてもらえない可能性が高いです。
イタリアに行って現地のファンと交流してみたいという人は、話しかける前にこういったチーム事情みたいなのは頭にいれておくといいかと思います。
他のチームについてはまた今度かるーく紹介できたらいいな。
ciao